2-3 ペット共生賃貸で運用

賃貸物件でペット相談可物件というのは結構ありますが、それは小型犬などに限られ、大型犬などはなかなか借りる物件が見つかりません。一戸建ての賃貸物件は、賃貸アパートや賃貸マンションに比べて数が多くなく、賃料も高くなりがちなのです。

そんな世情を鑑みて、賃貸物件を完全にペット共生用にしてみるという手があります。少しばかりニッチな市場のような気もしますが、熱烈な借り希望者もいることでしょう。(滞納や、空き室リスクが減少する)

ただし、普通の賃貸借物件を、”ペット可”とするだけでは不十分なので、いろいろと準備をする必要があります。

ペット共生

ペット共生賃貸住宅のための規約の制定

 ・どんな種類の生物を、どれだけの数、飼って良いのか。

 ・ペット管理責任者の届出。

 ・共用部分や専用部分での利用規約(グルーミングや排泄等)。

 ・飼育可能場所の規定。

 ・新たに飼う場合の申請義務、飼育を止める時の時の届出義務。

 ・規約に違反した場合の措置。

 ※近隣住人からクレームが入る場合もありますので、それにも注意して規約を作成する。

ペット共生賃貸住宅の工夫(ハード面)

 ・エスコートポーチ等。ペットの足洗い場、お出かけフック、汚物処理水洗を設ける。

 ・壁紙をガリガリやっても良いように、一部だけの張替えが可能な作りにする。

 ・ペットゲート、フェンスをつけられるようにする。

 ・ペットくぐり戸をつける。

 ・耐荷重性能や、防音性能を高める。

 ・滑らない床材の使用。

 ・外のフェンスの隙間を小さくなる。

足洗い場くぐり戸

その他

賃貸事業を営む上で大事なことの一つは入居率です。

ペット共生住宅にすると、ペットを飼っていない人は入居しないでしょうし、建築費等は割高になると思います。しかし、ペット共生住宅が少ない現状であれば、市場も狭くなったとしても、競争相手も少なくなりますので、入居率のキープのために選択肢の一つとしてはありだと思います。家賃を割高に設定することも出来ます。

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