1-6 沽券に関わる。その語源とは

『沽券』とは、江戸時代に使われていた言葉で、土地や家屋の売り渡し証文(売買契約書)のことです。売券(ばいけん)や沽却状(こきゃくじょう)とも呼ばれていて、現在の「権利証」のように、土地の所有者であることを証明する機能もありました。

沽券は売買契約書なので、当然、土地の売買代金が記載されています。つまり、土地の価値を証明することが出来ます。
土地の価値が転じて、人の価値=矜持=品格となり、沽券に関わるという慣用句が生まれました。

なお、『沽』とは、一文字で、「売る」と「買う」、つまり売買の意味を持っている便利な漢字です。・・・・・・知っていると、少しだけ格好良いです。

沽券に関わる
inserted by FC2 system