1-10 隣家の飼っている犬の鳴き声が五月蝿い。
隣家が小型犬をペットに飼っていますが、その泣き声がとても五月蝿いです。連日、深夜、早朝に関わりなく鳴き続けて長時間に及びます。隣家の住人に注意をしても、「分かりました」というだけで改善はありません。
あまりにも五月蝿いので、このままだと病気になってしまいそうですが、どうすることも出来ないでしょうか?
騒音トラブルでは、程度(騒音の頻度、騒音の大きさ、地域的な特性等)にもよりますが、訴えた場合、裁判所で慰謝料や損害賠償請求が認められる可能性があります。ただし、ペットを保健所送りにして殺傷するなどのことは一般的に難しいと考えられます。
まずは、警察や保健所などに相談してみましょう。署員、職員の方から飼い主に注意してくれることがあります。
<横浜地裁昭和61年2月18日>
近所のシェパードの連日に渡る鳴き声によって、神経衰弱状態等になった被害者夫婦それぞれに30万円の慰謝料を認めた。
<東京地裁平成7年2月1日>
ピレニアンマウンテンドッグ2頭が、夜間に連日断続的に鳴き続けて、飼主が防音装置をつけたが、住宅地で飼育する以上は、飼主に十分な躾や専門家への訓練の依頼をすべき義務があるとして、損害賠償が認められた。
東京地裁 H23.5.19 | 隣家の犬の鳴き声が五月蝿かったので、仲介業者と貸主に損害賠償を請求したが棄却された事例 |
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