2-4 良い宅建業者(不動産会社)の選び方

良い宅建業者

良い宅建業者の選び方については、絶対的な基準はありませんので、下記のことなどを参考に選びます。

宅建業者の免許番号を確認する

全ての宅建業者は、以下のような営業免許を所持しています。

☆☆(△)〇〇〇〇〇号

☆☆ = 『都道府県知事』、または『国土交通大臣』が入ります。
都道府県知事は、その県だけで営業をしている宅建業者。国土交通大臣は、2県以上に跨って営業している業者です。宅建業者の規模や信頼度とはあまり関係ありませんが、国土交通大臣の場合は少なくとも支店を有していることになります。

(△) = 何回、免許を更新しているかの情報です。
1から始まり、5年ごとの更新で1つずつ増えていきます。数字が大きい会社は長らく営業を続けていることになります。長く営業を続けていれば安心というわけではありませんが、悪いことをしている会社は潰れますので、信頼度の一つの指標になります。

〇〇〇〇〇号 = 免許番号です。
各宅建業者ごとに違いますので、知っておくと行政に問い合わせする時に便利です。

なお、免許を持った宅建業者かどうかは、国土交通省のページでも確かめることが出来ます。

 参考:宅建業者検索システム|国土交通省

行政処分の履歴を確認する

過去に行政処分(悪いことをした時の処罰)を食らっている場合、免許を出している行政に履歴が残っていますので、閲覧などで知ることが出来ます。
過去に何もやっていないからと言って、安心というわけではありませんが、業者を選ぶ一つの目安になります。なお、国土交通省のサイトで、ある程度、行政処分の履歴を確かめることが出来ます。

 参考:行政指導履歴検索システム|国土交通省

知名度のある宅建業者に声を掛ける

CMなどで名前を聞いたことがあったり、関連の会社が多くある規模の大きな宅建業者を当たります。親切丁寧で満足のいく対応かどうかは担当者によって変わると思いますが、大きな会社は資金力もあるので、何か問題が起こった場合でも解決する力があります。
少なくとも、宅建業者側が悪いことが明らかな状態で、損害賠償に応じないということにはなりにくいと考えられます。
ただし、法律に反しない範囲で、自らの会社に有利な契約内容を作成することはありますので、交付される書面の内容については確実に把握しておく必要があります。

地場の業者に声を掛ける

物件の近くに事務所を構えている地場の業者が頼りになることもあります。特に、多少ややこしい問題のある物件の場合、その地域を良く知っているということが大きな力になる場合があります。

担当者の態度を良く見る

担当者については、対応が横柄な人や、質問をはぐらかすような人は信頼しない方が良いでしょう。問題を先延ばしにしようとする人も同じです。最初は調子が良くても、トラブルになった場合、豹変することがあります。

加入している団体を確認する

不動産業者が加入する団体は幾つかあります。その中で会員数が多く、保証協会が併設されている2団体が宅建協会と不動産協会です。どちらが良いとは言えませんが、それぞれの会員と取引してトラブルになった場合、それぞれの団体が相談に乗ってくれます。

(公社)全国宅地建物取引業協会(全宅保証協会)
赤と白と緑のハトのマークです。会員数は約10万社で、国内最大規模の業界団体となっています。各県に宅建協会があります。大体の県で、会員業者の名簿を公開しています。

(公社)全日本不動産協会(不動産保証協会)
赤と白と緑のウサギのマークです。会員数は約3万社です。各県に地方本部があります。大体の県で、会員業者の名簿を公開しています。

不動産の四方山話1-3『不動産会社の所属団体

売買の基礎知識2-5『宅建業者(不動産会社)への売却の媒介依頼

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