4-7 確定測量図、現況測量図、地籍測量図の違いは?

測量

確定測量図とは?

確定測量図の作成は、土地家屋調査士に依頼をします。その費用は依頼する土地家屋調査士や、土地の大きさ、形状によって異なりますが、数十万円は必要になることが一般的です。

土地家屋調査士は、土地の隣地の所有者全員、公道所有者(国や自治体)と、土地の全ての境界立会いを行い、境界杭を打ち、隣地所有者の承諾印を付記した確定測量図を作成します。
土地の境界を正式に確定することが出来ますので、最近では土地の売買に際して、作成するケースが多くなっています。

ただし、隣地所有者の協力が得られない場合(行方不明で連絡不能の場合や、印を押してくれない場合)は、確定測量図は完成しませんので、現況測量図となります。

確定測量図は、基本的に依頼主である売主だけが所有していますので、他から取り寄せることはありません。

現況測量図とは?

現況測量図とは、現況の杭や壁などから測量した図面のことです。その費用は業務内容によって異なりますが10万円程度で出来ることもあります。

確定測量図に比べると、立会い者の一部(官民)を省略したものや、全く立会いをしていないものも現況測量図と言われています。そのため、土地の境界については確定的ではありませんので、売買時にこの図面しか無い場合は、売主から境界の明示をしっかりと受けて、隣地間で境界争いがないことを確認しておく必要があります。

現況測量図は、土地のおおよその面積を知る場合には有効で、建築確認申請用の配置図用図面などにも利用出来ます。

地籍測量図とは?

法務局に保存されている図面のことです。確定測量図を法務局の仕様で作成したものですが、古い図面の場合、正確ではないものもあります。土地によっては保存されていない場合もあります。

 法務局に保存されている場合、数百円で取得することが可能です。

売買の基礎知識2-8『不動産を売却する時に測量は必須か?

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